映画『ハナレイ・ベイ』プレミア上映会が2日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、キャストの吉田羊、佐野玲於、村上虹郎、佐藤魁、監督の松永大司が登壇した。
2005年に発表され単行本、文庫あわせ累計70万部を超えるベストセラーとなっている「東京奇譚集」(新潮文庫刊)の一篇である本作は、サーフィンに明け暮れる思春期の息子と、シングルマザーで彼を育ててきた母親サチの姿を描いた人間ドラマ。
ハワイのハナレイ・ベイで一人息子をサーフィン中の事故で亡くした主人公サチ役に吉田羊、サチの息子・タカシ役に佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、サチがハナレイ・ベイで出会う日本人サーファー・高橋役に村上虹郎が扮する。監督を『トイレのピエタ』で知られる松永大司が務める。
村上春樹の原作、松永大司監督とのタッグに「もともと村上さんの作品世界が好きなので、その世界の人物を演じさせていただけるということで二つ返事をさせていただきました。松永監督の『トイレのピエタ』を拝見して、いつか呼ばれる俳優になりたいと思っていたので、こんなに早く叶って嬉しかったです」と吉田。
佐野は「村上春樹先生は日本を代表する素晴らしい方。また、松永監督から直接オファーしていただいて。それも、自分の活動しているグループのライブにきてくださったのがきっかけ。すごく嬉しかったですね。頑張っててよかった。吉田羊さんの息子役ということで、身の引き締まる思いでした。虹郎や魁、同世代で活躍している方にも会うことができて、すごく嬉しい気持ちです」と明かす。
HiGH&LOW THE LIVE ツアーを観て「すごい光ってる人がいる」と思い、佐野へオファーしたことを話す松永監督。「その日のうちにプロデューサーさんに連絡したんですが、1回断られたんだよね?(佐野:僕が知らない間に…)『この人に!』って時は、恋をしているような感覚と同じなので簡単には諦められなかった。2回目で出てもらえることになって嬉しかったですね」とオファーの経緯を明かした。
吉田が「一回だけ4人でハンバーガーかな?食べたよね?」と、ロケ地となったハワイでの思い出を話すと、佐野は「羊さんが(フライドポテトにつける)マスタードとケチャップを持ってきてくれて、完全に“母親”だった(笑)」とハニカミ。
また、「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」やプロサーファーとして活躍する佐藤。ハワイでの人気ぶりに「玲於ちゃんを差し置いて!」(村上)、「一緒に歩いてて魁だけが気づかれる」(佐野)、「魁すごいなってなったよね!」(吉田)とコメント。初の舞台挨拶に終始、緊張気味の佐藤は「フィーバーしてました(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
イベントでは、劇中の印象的なシーンで登場する“写真”にちなみ、キャスト陣が「人生で一番大切な写真」を披露。中でも佐野は、撮影中に見たハワイでの写真を公開し「虹がかかってて、生で見た時に泣きそうなくらい感動しちゃって。思わず撮ったんですが、寝起きだから顔がパンパン(笑)」と笑みをこぼすと、会場からは「可愛い〜!!」と黄色い歓声が上がっていた。
映画『ハナレイ・ベイ』は10月19日(金)より全国公開
©2018 『ハナレイ・ベイ』製作委員会